いぶし銀のアルミニウムボディ

「ボンボンってね、頭の上ではいつも小さな爆発よ。熱いなか押されては押し返され、シャフトをぐるぐる回してる。そりゃあ引退したら風呂でも浴びて、エアコンの効いた部屋でね、花でも小脇に抱えてよ、いいじゃない。俺は江戸っ子だから。洒落てるのよもともと。綿でも詰めてアロマオイルなんかも入れてほしいね。シーリング(ヒーリング)効果っていうんだろ?いいじゃない。」



ピストンの一輪挿しはこうした会話を休憩所で聞いたような気分が元になり製作されています。長年コンプレッサーを再生させ現場へ送り返してきた、メンテナンス・オーバーホール専門の町工場からうまれるピストンの一輪挿し。役目を終えたら花を持たせる、粋な町工場です。




 ピストンは上下運動を回転運動に変換する機械パーツです。機能性と耐久性を追求して作られ、人の目に触れるとはまるで想定されていない戦う仕事の部品です。

常に動いている部品のため、ピン部分の摩耗やヘッドの傷などで交換を余儀なくされる場合があるパーツです。そこで役目を終えたピストンヘッドを一輪挿しに改造致しました。



再生され現場へ戻っていく機械達

 「もともと俺は洒落ている」との事ですので、ぜひ人目に触れる場所にレイアウトして頂き、季節の色どりを添えて頂ければと思います。拠点ではドライフラワーを挿しているのですが、これもまた物語があるように思えて良いものです。


ドライフラワーとピストンの一輪挿し。アロマオイルを試してみます。

 また、本人はアロマオイルにも興味があるそうです。付属するガラスの小瓶の内径は約1cmです。綿を詰めろと本人は言うかもしれませんが、竹の棒や小枝を適宜挿していただき、リードディフューザーとしてご使用ください。綿では香りが拡散しにくいような気が致します。挿す棒の本数を変えるとアロマオイルを吸い上げる量が変わりますので香りの変化をお愉しみいただけることと思います。

ふと思えば、ドライフラワーも導管をもつ植物です。リードディフューザーとして使用できるかもしれません。ちょっと調べたら使えるようですので試してみます。


ガラスですので寸法には若干の個体差がございます。1cmの棒を挿そうとすると挿せない可能性もございますのでご留意下さい。


飲み物にお気に入りのクッキー。良いアイディアが出てきそうな気配です。

素材は「アルミニウム系の合金」ですので錆びにくい素材です。コーティングなどはせず、手にあたる部分などの角を整え、現場感そのままの質感でお届けいたします。


冒頭では「江戸っ子だ」との事でしたが、実際は埼玉県産でございます。

長年に渡り頭上の爆発を動力に変えてきた、いぶし銀のアルミニウムボディ。

楽しんでいただければ幸いです。