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「木」「鉄」「石」「革」と家具


古くからモノづくりに使われてきた木や鉄。

サタデーファクトリーでは「石」も家具やインテリアの素材として扱っています。


ブルータスは最初に作ったコーヒーテーブルです。大工さんと石屋さんで製作を行ったため、サタデーファクトリーには始まりから石の家具・インテリアがありました。


タモ材のフレームに錆色の石を天板に使用したテーブルも大工さんと石屋さんによるものです。木と石は随分性格の違うものですが、きちんと打ち合わせを行えばコーヒーテーブルにすることができます。お互いの所在地は大工さんが神奈川県、石屋さんが埼玉県。自由に使える作業場などはお互いなく、写真を撮影していたのもそれなりにハングリーな場所でした。


機械鍛冶屋さんと石屋さんでサイドテーブルを製作することもあります。

ジャックに石は使われていませんが、石が入っていた木箱の解体材を使用しているため木部を石屋さんが製作しています。うねっている木材をそのまま使えるように、機械鍛冶屋さんの現場の端材を活かして鉄のフレームが組まれています。ここでは静岡県と埼玉県まで離れていても製作できることがわかりました。ジャック001の製作当時は会ったこともなかったかもしれません。


ジャック001の売り切れから1年以上の時を経て(笑)、出来上がったジャック002。前回の経験を踏まえて製作されており、少し各部の納まりが異なっています。普段の仕事は何ら変わりませんが、ジャック001の時にはできなかった事がジャック002では少しできるようになっているという、静かな進化が背景に潜んでいます。それぞれ仕事を一緒にすることはない職種ですが、木と鉄はとてもよく馴染むと思います。


こちらは鉄が主な材料のローテーブルです。一般的に使用される溶接を用いず、ネジ類を表に見せないよう製作されています。製作を行ったのは精密機械加工を行う町工場。普段は機械などに使用される特殊なパーツを金属塊から削り出す仕事をしています。テーブルのジョイント部分に使用されている複雑な切削パーツには、日本の製造業を支えている技術が活かされています。天板の石を嵌めている石屋さんとは幼なじみ。遠くの地域とばかりというわけではなく、ご近所でも連携をしています。


2018年の年末に完成させたローテーブルです。テーブルの脚は使用済みの輸送資材を解体して得た木材。梁は建物に使用される鉄筋や使い古しの吊り足場チェーンにターンバックルなどの鉄部品。天板には流通に乗らなくなった3センチ厚の石。マガジンラックには牛革を使用しています。それぞれの専門業が、各々持っている素材や技術を持ち寄れるような場になりたいと、サタデーファクトリーの想いを形にした一点物です。

これまでに製作したものの一部を振り返り文字にしてみますと、同じことを繰り返しているようで、そうでもないような気持ちでいます。

そうこうしているうちに2019年が始まりました。今年はオリンピックが開催されたり、海外からの就労者が増える流れになるなど、いろいろな変化が予定されています。どんどんAIも進むしロボットもヤバい進化です。自分から何もせずとも、自分の立ち位置は相対的にどんどん変わっていきます。どうせ同じでいられないのなら、バタアシしてでも良かれと思う方へ泳いでいきたいと思う性分です。ですが、目的地を横目に海流に流されるのも冒険らしいなと思ったりもします。視座の高い皆様におかれましては、しばらく陸ないぞと、それはマジで漂流だぞ!と、お気づきの際にはご指導・ご意見をいただければ幸いです。 2019年もよろしくお願い申し上げます!

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